ゴールデンカムイ4巻ネタバレ感想、考察。辺見和雄登場!囚人のクセが強すぎる。

ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ4巻では、二瓶鉄造との決着や鶴見中尉と土方歳三の初対面など熱い展開が盛りだくさん。

二○三高地での第七師団や土方歳三の愛刀の行方など歴史好きとしてもボルテージが上がる一冊だった。

ゴールデンカムイ4巻 感想、レビュー

第28話「錯綜」

主な出来事
  • 杉元VS二瓶、白石VSリュウで戦うが、アシリパが谷垣に人質にとられてしまった。杉元と白石は、アシリパに死ぬところを見せるなという条件のもと武器を捨て二瓶に縛られる。だが白石は脱獄王。二瓶がよそ見をしている隙に縄を抜けて杉元と共に自由の身に。
  • 谷垣はアシリパを遠くに連れていく途中でアマッポ(仕掛け罠)にかかり足を負傷。歩けないため一旦離脱する。二瓶はアシリパを使ってレタラを誘き寄せることにした。

杉元の「アシリパさんには見せないでくれ」という願いを聞いてあげるところやはり二瓶は極悪人ではない模様。

刺青人皮を狙ってくる初対面の男なんて信頼できる相手じゃないのに冷静に対応。二瓶的には獲物を横取りされるよりかはマシな相手なんだろうか。笑

そんでアマッポこわっ。こんな危険なものが山のいたるところに仕掛けれてるなんて‥マジモンのサバイバル。これは動物以外にもだいぶ死んでそう。

アシリパに状況説明された谷垣もすぐに「やってくれ」って言えるのがすごいよね。私だったら泣いて喚くしかできん。

第29話「老人と山」

主な出来事
  • 二瓶は周囲を見渡せる場所までアシリパを連れて行きレタラを待つ。すると本当にレタラがやってきた。しかも正面突破。レタラは照準が定まらないようにジグザクに走っていた。銃というものを理解しているようだ。「素晴らしい!最後のオオカミにふさわしい」レタラは二瓶の腕に噛み付いた。二瓶は銃口をレタラに向けて「俺の勝ちだ」と。しかし‥後ろから別のオオカミが。レタラの番だ。二瓶は首を噛みつかれ大量出血。狼との戦いは二瓶の負けに終わった。
  • 足を引き摺りながら谷垣がやってきて二瓶の亡骸に熊を成仏させるためのマタギの言葉を唱える。そして杉元は二瓶の刺青人皮を手に入れた。

子どものアシリパさんに杉元と白石を殺すところを見せないよう配慮したのに、レタラを誘き寄せるのにはしっかり利用する二瓶。猟のことになると冷静さを失うようだ。

オオカミとの戦いは二瓶の負けに終わった。

「女房にとっちゃあ 男同士の勝負など知ったことではないか‥‥やっぱり女は恐ろしい」

二瓶は一貫として「女は怖い」と言っていた。ヒグマのメスや子どものアシリパにまで。個人的に性別で判断するのはどうかと思うが、二瓶の場合は家で居場所のなかったお父さん感がありイヤな感じがしない。今までも男同士の遊びを14人の娘たちに邪魔されてきたのだろう。

負けたものの理想的な最後を迎えられた二瓶は幸せだったと思う。明治の法律に詳しくないが、3人も殺せば死刑か無期懲役。塀の中で一生を終えた可能性が高い。

第30話「言い伝え」

主な出来事
  • 谷垣とリュウの手当てのため、杉元たちはアシリパのコタンへ戻る。鹿肉や鮭を食べてひとまず腹ごしらえ。
  • 杉元たちは、谷垣から鶴見中尉が掴んでいる情報を聞く。アイヌの埋蔵金は金塊20貫(75キロ)だと言われていたが、実際には2万貫(75トン)だった。現代に置き換えると8千億ほどの価値がある。国家予算の3分の1だが、国外に持ち出せば金の相場はもっと跳ね上がる。土方ものっぺらぼう本人からこのことは聞いていた。

アイヌの埋蔵金は金塊2万貫。8千億もの価値があることが分かった。

8億円が8千億って桁が違いすぎて理解できない。1人じゃ一生かかっても使いきれないし、こんだけ大金あったら気が狂いそうw

土方が言うように本当に国が作れるレベル。アイヌと土方の北海道独立も鶴見のクーデター計画も8千億があれば絵空事じゃないんだよな。そりゃあ死ぬ気で狙ってくるよ‥。

第31話「二○三高地」

主な出来事

  • アシリパの父親達の遺体が見つかったのは苫小牧。のっぺらぼうが捕まったのは支笏湖。鶴見中尉たちは、囚人・津山を殺し刺青人皮を手に入れていることが分かった。
  • 杉元たちは、谷垣から鶴見中尉について聞く。鶴見中尉は、旅順攻囲戦で二○三高地攻略に否定的だったが命令に従うしかなかった。勝利はしたが、旅順攻囲戦に投入された第七師団の将兵は二○三高地を陥落させた頃には半分以下になっていた。元第七師団長・花沢幸次郎中将は帰国後、自責の念から切腹。政府内部では花沢中将が自刃したのは部下達の落ち度として第七師団は格下げ扱いされ冷遇された。勲章や報奨金もなし。鶴見中尉は、金塊を手に入れ軍事政権を作るつもりでいる。金塊を資金に武器工場を作り、戦争遺族達に長期的に安定した仕事を与えるつもりだ。それが死んで行った戦友達へのせめてもの餞だと。

最前線で戦い半数以上の将兵を亡くしたにも関わらず、出世もできず陸軍で格下扱い。こんな仕打ちを受ければ、第七師団の結束が強くなるのは自然。鶴見の甘い嘘がなくともついてくる部下はたくさんいるだろう。

実際の第7師団も旅順攻囲戦で二○三高地に行っていて、15000人ほどの兵力が5日間で約3000人にまで減少したらしい。しかし当時の第7師団長は普通に出世しているし、そもそも旅順攻囲戦の指揮官は第3軍の乃木希典のはず。

つまり大勢の将兵を死なせた落ち度で出世できないというのは盛大のフィクション。個人的に無理矢理すぎんか?という思いがあるが、この設定のおかげで第七師団の結束が強くなることには説明がつく。さすがの鶴見でも全員を甘い嘘で囲うのは大変そう。

そして谷垣からの情報で、鶴見中尉たちは、囚人・津山の刺青人皮を持っていることが分かった。この津山だが、33人を手にかけた凶悪犯らしい。この名前と人数で岡山で起きた有名な事件を思い出したのは私だけじゃないはず。

第32話「怪奇!謎の巨大鳥」

主な出来事
  • 杉元、アシリパ、白石は小川でオオワシを待ち伏せて獲ることに。丸太にエサとなる鮭をくくりつけワシを誘き寄せカパチ(リ)ア(プ)を使い捕獲する。しかし、カパチ(リ)ア(プ)でもフリは取れないというアシリパ。フリとは片方の翼が七里もある伝説の巨大な鳥。
  • ワシ猟用の小屋「アン」で一夜を過ごすと翌朝、ワシが鮭を食べにやってきていた。カパチ(リ)ア(プ)でワシを捕獲した杉元。アシリパがワシを取り押さえると、頭上から大きな鳥がアシリパを掴んで連れ去ろうとしていた。杉元がなんとか追い払ったが、伝説の巨鳥は本当にいた。

巨大鳥はまさに怪奇。山で起きた神隠しの半分は、大鷲に連れ去られてるんじゃないかと思ってる。まだ野生動物がたくさんいた明治の北海道では頻繁に起こってたんじゃないかな〜。

アシリパもアチャと死別して杉元と出会う前までは1人で山に入ってたんだよね?弓矢の腕と知恵で鹿や熊に勝てても巨鳥に連れ去られたら終わりよ‥。杉元という相棒に出会えて本当によかった。←

第33話「呪的逃走」

主な出来事
  • 土方は、牛山や永倉たちを誘って街に出かける。牛山はストレス発散のため1人女郎屋へと向かった。
  • アシリパに分けてもらった鷲の羽が高く売れたので、白石はお高めな遊女に聞き込みを行うことにした。しかし女郎屋の前で牛山と鉢合わせてしまう。捕まりそうになったので逃げる白石。しかし逃げた先には第七師団がいて板挟みになる。白石は咄嗟に「ヤクザでもない変な入れ墨をした不気味な男に襲われている」と第七師団に助けを求めやり過ごした。

この頃の牛山ってほんとに凶暴よな。永倉に対する態度、あの紳士な先生と同一人物とは思えない。

牛山と鉢合わせた白石は、逃げた先で第七師団と板挟みになるが、この時、第七師団の中に二階堂がいる。二階堂推しの私としては、双子の兄弟が死んだ直後の浩平のメンタルが心配。この頃はきちんと仕事してるのよね‥。

第34話「接触」

主な出来事
  • 牛山VS第七師団となり牛山は第七師団数名相手に大暴れするが、後ろで手投げ弾が爆発。土方の手下達が待機していた。土方は別件で銀行強盗中。手下達は陽動のため街に配置されていた。土方の手下は牛山を連れてズラかる。
  • 土方が銀行強盗を行った目的はかつて愛用していた刀・和泉守兼定を手に入れるためだった。陽動に気づいて銀行にやってきた鶴見だが、土方は既に刀を奪って銀行を出たあと。最後に鶴見が乗ってきた馬まで盗んでいった。
  • 白石は女郎屋の女達に入れ墨の男がやってきたらそいつの靴下をこっそり新しいものと取り替えておいてほしいとお願いしていた。

土方が街に出かけた目的はまさかの銀行強盗。牛山も女郎屋で遊んでいただけではなく、陽動の一員だったらしい。笑

銀行強盗の目的は、土方の愛刀・和泉守兼定の奪還。

和泉守兼定は、土方歳三が函館で戦死した後に生家へ戻り、現在では土方歳三資料館で収蔵されているが、野田カムイ曰く【土方は寸違いの兼定を複数持っていたという説がある】とのこと。つまり銀行で奪還した兼定は【寸違いの兼定】らしい。

この細部までのこだわりには、史実の土方歳三&兼定ファンも納得なんじゃないだろうか。

兼定の奪還に成功した土方は、ついでに鶴見の馬まで盗んで銀行強盗終了。ここまでの鶴見は、杉元にも逃げられ土方にも逃げられ刺青人皮も1枚だけ。若干劣勢。

一方、白石は鷲を売った金で遊んでいただけではなく、女郎屋で情報収集を行っていた。そして牛山の靴下を無事にゲット!

第35話「求愛」

主な出来事
  • 杉元は山でアシリパから聞いたエゾフクロウの話を聞いて過去を思い出す。ウメちゃんと寅次の結婚式に村に帰ったこと。その日の夜、寅次に喧嘩を売られ勝ってしまったこと。日露戦争で寅次と再会してウメちゃんとのラブラブ話を聞かされたこと‥などを思い出し「まずは生きねば」とアシリパさんとキツネ狩りに出かける。

同じと相手と一生添い遂げるエゾフクロウはロマンティックだが、番が死んだ後はシビア。子孫反映のために新しい相手を探すという。

ここの回想で梅ちゃんと寅次が出てくるのはなかなか辛い。

好きだった幼馴染と親友が結婚。しかしその親友は戦死。親友には幼馴染のことを託されている‥。この三角関係はなかなか複雑。しかし戦争から帰ってきた杉元は、梅ちゃんよりも寅次との約束を強く意識していると思う。

エゾフクロウの話を聞いて「きれいごとじゃ生きていけねぇもんな」と、2人を回想したのも死んだ寅次を思ってのことでしょう。

初期の頃は梅ちゃんの回想があまりに多いんで、まだ未練があるんじゃないかと勘違いしそうになるけど、杉元は梅ちゃんと寅次が結婚してからそういう思いは捨ててる気がする。最後の「まずは生きねば」は、寅次との約束を果たす決意だと解釈してます。

第36話「役立たず」

主な出来事
  • 白石はレタラを貸してほしいとアシリパに頼むが断られる。
  • 杉元はアシリパさんに習った方法(アオダモの枝)でたぬきを獲るが、白石が頭を噛まれたぬきに逃げられてしまった。逃げたたぬきはリュウが捕まえてきた。
  • 白石はレタラの代わりにリュウに牛山探しを手伝わせることにした。谷垣からアイヌ犬の躾け方を学び、女郎屋の女に入れ替えてもらった牛山の靴下を嗅がせると‥リュウは牛山のところまで案内してくれた。

役に立たねぇなシライシ!」からのクレバーなシライシ。

この時点では、杉元アシリパの役に立っててるのかは描かれてないが、鈍臭い役立たずと見せかけてちゃんと頭使ってます。今まで看守を出し抜いて脱獄を繰り返してきただけはある。

ただ、このずる賢さが最終的にどちらに転ぶか分からなかったので、この時点ではハラハラしてた。まぁ終わってみれば白石はずっと白石。全ては杞憂だった。

第37話「初春」

主な出来事
  • 牛山の様子をこっそり覗いていた白石だが、すぐに見つかってしまった。土方と牛山は、白石の刺青を写させてくれたらすぐには殺さないと言う。さらに白石に仲間がいることも見破られてしまった。
  • 白石はコタンへ戻り杉元とアシリパに「ヤン衆」の中に刺青の囚人
  • 辺見一雄がいることを話す。ここ最近、出稼ぎ労働者の死体が相次いで見つかっている。背中には文字が刻まれていた。辺見の手口と一緒だ。アシリパの叔父がちょうど海岸に行っている。叔父も心配だしクジラも食べたいのでアシリパたちは海岸へ向かうことになった。

白石は1人で牛山の居場所を突き止めてどうするつもりだったんだろ?まさか牛山に勝てるとは思ってないよな?

作中上位の強さの牛山の元に1人で赴く白石がどうしても謎で仕方がない。獄中で仲が良かったからいきなり殺し合いになるのを避けたかったとか?だったら第33話で出会った途端に逃げ出さないはずだ。

これはもうストーリーの都合上、白石1人で向かわせた説が1番濃厚。こうして杉元が知らないところで、白石と土方陣営が繋がり、より複雑な金塊争奪戦となったってことか。

第38話「フンペ」

主な出来事
  • 辺見和雄は礼儀正しく人当たりのいい男だった。白石は看守から辺見が大量殺人者だと聞いて震えたという。白石は一度、辺見に動機を聞いてみた。辺見は子どもの頃、目の前で弟が大きな猪に食い殺された。話の通じない化け物にむごたらしく殺される‥どれだけ痛くて怖かったか。絶望して光を失っていく弟の目を思い出すと誰でもいいから殺したくなる。辺見はそう言っていた。
  • 海岸に着くと3人はアシリパの叔父にクジラ狩りに連れて行かれた。杉元はクジラの首に槍を命中させたが、船ごと引っ張られてしまう。近くにヤン衆たちの船があった。白石が大声で避けるように叫ぶが、その瞬間、1人の漁師が船から落ちた。優しい杉元は漁師を助けて素早く沖へ送ってあげることにする。白石はそのままクジラ漁に残ることになった。杉元が船から男を引き上げると‥「船から海に落ちて死ぬなんて‥こんな死に方絶対イヤだ‥こんなつまらない死に方」彼こそが辺見和雄だった。

辺見和雄、登場!

辺見は作中随一のサイコパスだが、サイコパスになった理由が明確にされていて、まだ理解できる囚人キャラなんじゃないだろうか。

子どもの頃、弟が目の前で大きな猪に食い殺される経験をすれば、誰でも何かしらおかしくなるんじゃないだろうか‥。それが【弟のように必死に抗った末に殺されたい】からの【衝動的に人を殺して同じように殺される自分を想像して性的興奮を覚えている】になるのはやっぱり歪みすぎだが。

ともあれ、そんな願望を抱いた辺見和雄が、不死身の杉元と運命の出会いを果たした。

溺れかけているところを救ってくれるだけで既に運命なのに、作中最強レベルに強いの男と作中最強レベルの殺されたい男がマッチングしちゃうなんて‥‥これは次巻も楽しみですね(・∀・)

ゴールデンカムイ4巻の料理と食べ物

第30話鹿肉の鍋(ユ(ク)オハウ) ニリンソウと行者ニンニク入り
第30話鮭のルイペ 鮭を凍らせたもの
第32話オオワシの煮込み鍋 ワシは足まで食べられる

4巻での各派閥 刺青人皮 獲得情報

囚人名
杉元一派白石由竹、後藤竹千代、笠原勘次郎、二瓶鉄造
土方一派 土方歳三、牛山辰馬、白石由竹
第七師団津山陸男

全話通しての刺青獲得情報はこちら。

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