『ルパン三世 ルパンVS複製人間』ネタバレあり感想、レビュー。「実際、クラシックだよ。お前ってやつは」の意味は?

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記念すべき劇場版『ルパン三世』の第1作目『ルパンVS複製人間』を見たのでレビューを記しておく。

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』作品情報

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場映画第1作品。

テレビ第2シリーズの高視聴率を受けて、制作費5億円をかけて製作された作品である。

当時は『ルパン三世』のみのタイトルだったが、、ビデオソフト化の際に以後の劇場作品と区別するため、『ルパンVS複製人間』というサブタイトルがつけられた。

公開日1978年12月16日
監督吉川惣司
脚本大和屋竺、吉川惣司
配給東宝
上映時間102分
興行収入9億1500万円

登場人物

ルパン三世(山田康雄)

怪盗ルパンことアルセーヌ・ルパンの孫で、世界的な大怪盗かつ変装の達人。

峰不二子(増山江威子)

ルパン一味の付かず離れずの紅一点。時にはルパン達を利用したり裏切ったりすることもある。

次元大介(小林清志)

コンバットマグナムを使う拳銃の名手で、ルパンの相棒。

石川五ェ門(井上真樹夫)

安土桃山時代に出没した大泥棒石川五ェ門の子孫。十三代目・石川五ェ門。
ルパン一味の一人で最強の刀「斬鉄剣」を武器に戦う剣客。

銭形幸一(納谷悟朗)

インターポール所属のルパン三世専任捜査官。階級は警部。
江戸時代の有名な岡っ引・銭形平次の子孫。

マモー(西村晃)

クローン技術によって不老不死を実現し、己自身を生み出して育むことで1万年を生き抜き、歴史を影から動かしてきたと自称する天才科学者。

スタッキー(大平透)

アメリカ合衆国大統領特別補佐官。

ゴードン(柴田秀勝)

スタッキーの部下。

フリンチ(飯塚昭三)

マモーの部下。用心棒をしている大男。


『ルパン三世 ルパンVS複製人間』感想・レビュー

何度見ても名作。劇場版ルパンの原点にして頂点と言っても過言ではなかった。

ルパン、次元、五ェ門、不二子の関係性も付かず離れずでクールな印象。
次元と五ェ門に愛想を尽かされ、不二子と二人っきりになってしまったルパンの態度は、私が理想とするルパン像だ。

設定、ストーリー、音楽すべてにおいて大人向けのルパン。
抽象的な表現や1度見ただけでは理解しづらい部分も多く咀嚼しながら見る必要がある。

ルパンの盗まれた夢とは?

「俺は夢を盗まれたからな。迎えに行かなきゃ」
「夢ってのは女のことか?」
「実際、クラシックだよ。お前ってやつぁ」

この場面が、この映画で1番解釈しづらい部分ではないだろうか?

ルパンはマモーに脳を覗かれたとき「ルパンは夢を見ない!」と言われている。
それなのに夢を迎えに行くとはどういうことだろう?

この会話の少し前に、ルパンはマモーから「処刑されたのはオリジナルで今のルパンはクローンではないか?」と煽られている。
それに対してルパンは「オレはオレだ!このオレ、ルパン三世だぞぉー!」と叫んでいた。

ここでルパン三世について考えてみてほしい。
ルパン三世は、怪盗ルパンことアルセーヌ・ルパンの孫で世界的な大怪盗かつ変装の達人。そして知能と自尊心が高い。

ルパンはかつて『TV第1シリーズ』第4話『脱獄のチャンスは一度』で、銭形に麻酔銃を撃たれときのことを「しかし俺はあの時、屈辱感を味わったよ。俺の誇りが傷ついたんだ。あれが実弾だったら俺はもう死んでいたわけだ。俺はあの銭形に土壇場で俺と同じ屈辱を感じさせたかったのさ」と言っている。

そんなプライドの高いルパンにとって、自分がクローンだなんてことは絶対に認めたくないはずだ。

ルパンの夢=自分自身(アイデンティティ)ということではないだろうか。

「実際、クラシックだよ。お前ってやつは」の意味は?

夢を迎えにいくというルパンに次元は「夢ってのは女のことか?」と尋ねる。
そんな次元にルパンは‥‥

「実際、クラシックだよ。お前ってやつぁ」

えぇ?どういう意味?
アバウトすぎて解釈するのには時間がかかった。

クラシックと聞けば、音楽を思い浮かべる人がほとんどだと思うが、クラシックには古典的や古風という意味がある。

ルパンは自分のアイデンティティを迎えにいきたい。
しかし次元は夢=女(不二子)と解釈した。

そんな次元の古風さに「実際、クラシック(古典的)だよ。お前ってやつぁ」とルパンは言いたかったんじゃないだろうか。

この直前にルパンは次元に「向かねぇ奴には向かねぇ仕事だ」と言っている。

比較的に一般的な考え方の次元(とは言っても泥棒だが)は、己を取り返すために命をかけるルパンに着いてはいけないだろう。

しかし最終的に、次元はルパンを迎えにいく。
次元にはルパンの無茶苦茶さは理解できないが、なんだかんだルパンが大好きのようだ。

統括。『ルパンVS複製人間』はルパンの本質が詰まった良作。

以上、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のレビューと考察を書いた。

  • ルパンの夢=アイデンティティ
  • 「クラシックだよ」は「古風なやつだよ」

この映画には解釈しづらい部分もあるが、本質はテレビ第1シリーズやモンキーパンチ先生の描くものに近いものがある。

そして何よりお洒落な映画だ。
「古いやつだな」を「シックだよ。お前ってやつぁ」と表現するなんてシックすぎるでしょう。

40年以上前にも関わらず、クローンと不老不死に対する倫理観を描いているのも面白い。

クローンに乗り移って不老不死を目指す作品といえば「彼方のアストラ」なんかが思い浮かぶが、それより40年も前にここまで完成度の高い映画が作られていた。

そしてコピーのコピーは劣化していくという問題定期までしてあるもんだから驚きだ。
コピー紙のコピーをとり続けると、どんどん薄れていくように、人間のコピーもどんどん粗悪なものになっていくだろう。

んー。深い。

結論。不老不死はヨクナイネ!
寂しいし(´・_・`)

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