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- 海賊房太郎が支笏湖で砂金と一緒に沈んでいた金貨を手に入れていたことが判明。金貨の印刻は囚人の刺青と似ていた。
- アシㇼパは杉元に金塊を手に入れた後のことを質問するが、タイミング悪く伐採に巻き込まれてしまい、二人は倒木の隙間に閉じ込められてしまう。倒木の隙間で杉元は、金塊が欲しい目的(梅ちゃんのこと)を話す。アシㇼパは杉元らしい理由で安心したという。
- 白石に助けられ倒木の下から脱出。房太郎はアシㇼパに支笏湖で拾った金塊を渡す。
ついにアシㇼパさんが一歩踏み込む。
「金塊が見つかった後も、この件に納得できるまで相棒のままでいる」という杉元に「本当に聞きたかった答えはそれじゃない」って、アシㇼパさん完全に乙女モード突入。
杉元的には、金塊が見つかった後も戦いが続くなら一緒に戦うつもりって意味なんだろうけど、アシㇼパさん的にはそういうのが聞きたいんじゃないんよなぁ。「金塊が見つかったら故郷で好きな人と暮らすのか」って聞いてるんだから、これは乙女モードの質問だって気づいてくれよ。
今まで杉元は、アシㇼパさんからの好意を見て見ぬフリしてるのかも?と思っていたけど、今回ので確信した。杉元はただ単に鈍いだけ。はぐらかしている感じは全くなく、本気でアシㇼパさんが金塊争奪戦後の戦いのことを心配していると思ってんじゃないかな?
まぁこの二人が作中でどうこうなったら年齢的にアウトなので、気づいてないのがベストかも。
そして白石との絆もまた深まった。自分はそこまで信頼されていないと疎外感を感じていた白石だが、二人が自分にも暗号の鍵を思い出したことを教えると話しているのを聞いて号泣。よかったね、シライシ。
- 宇佐美による尾形回想。尾形が勇作を殺したのは『両親からの愛あるなしで人間に違いなどない』と証明するため。勇作が居なくなり、自分が父親に愛されればそれが証明できるはずと尾形は考えていた。しかし、勇作が死んでも父親である花沢中将は尾形に見向きもしなかった。
- その後、尾形は花沢中将を殺害。鶴見に褒められる尾形に嫉妬した宇佐美は「満鉄」のことを調べろと尾形にそそのかす。鶴見中尉は尾形に関係なくただ単に花沢中将が邪魔なだけだった。これが原因で尾形が造反を起こしたのだと宇佐美は思っている。
- 尾形は宇佐美に『宇佐美は駒でも農民出身の一番安い駒だな』と言い残し第七師団を離脱。
この回の尾形と宇佐美の確執のキッカケ回想は、255話〜256話の伏線になる必要な回でしたね。シコりながら回想するからビックリしたけど。
月島や谷垣の回想で全く出てこず「日露戦争中いったいどこにいたんだ?」と読者から言われていた宇佐美だが、きっちり鶴見劇場を見ていた模様。宇佐美があの現場にいたら月島をぶん殴りそうなものだが、月島のことは「鶴見の駒」だと思っているので嫉妬しないみたい。笑
それにしても鶴見に砲弾当たっても飛んでこなかったのは意外だ。他に手の離せない仕事があったんだろうか。宇佐美のサイコパス行動には毎度驚かされているが、上等兵だし、仕事はできるんでしょう。
尾形は相談する相手を間違えたな‥。ガチで罪悪感を持っていないヤツに相談してどうする。前山や三島あたりに相談してたら勇作を殺さず済んだかもしれないのに。しかし尾形も宇佐美ならこう言ってくれると分かって相談していた説もある。正論ぶちまけられるより、共感してくれる人と話したくなる気持ち分かるよ。
- ソフィア小樽上陸。
- 上エ地、札幌に到着。男児を攫って埋めようとしていたところを牛山に発見される。
- 上エ地を追いかけ回す牛山。たまたま杉元勢が食事をしていたカレー店の壁を突き破り再会。そこにやってきた土方を見た途端、飛びかかる杉元。上エ地はいつの間にか逃走。
唐突のメンコシーンにびっくり。鯉登は分かるが月島まで。しかもめちゃくちゃ本気(笑)とりあえずメンタルやばそうな月島が元気に遊んでて安心した。
ソフィアは小樽に上陸。めちゃくちゃ怖そうな顔でキロちゃんの仇である月島と鯉登を睨む。けど、あれだけ広い北海道でよく二人を見つけられたよね。軍服だから目立ってたってのはありそうだが。
杉元と土方は再会した途端にバトル開始。杉元相手にあんなことしたんだからこうなるのは当然。ストーリー上、仕方なかったとはいえ、土方も甘かったな。
- 杉元VS土方のバトルはアシㇼパが間に入り収めた。土方の蝦夷共和国は鶴見中尉よりマシという程度だったが、第七師団に金塊を奪われるわけにはいかないので土方と手を組むことに。
- アシㇼパは土方から集めた刺青人皮を見せてもらう。アシㇼパは刺青人皮の暗号には決まり事があることに気づいていたが、土方が持っている刺青人皮には決まり事を満たしていないものが混じっていた。アシㇼパは暗号を解く鍵に自信が持てなくなる。贋物の片別方法を見つけなくては暗号は解読できない。
- 鶴見中尉は、解読を妨害するために有古に持たせた刺青人皮の中に本物を混ぜていた。
戦いを収めるアシㇼパさんカッコいい。樺太の旅で見違えるほどに大人になった。
アシㇼパは土方から刺青人皮を見せてもらうが、ここで鶴見中尉と江戸貝くんの贋物が効果を発揮。偽物がなかったらこの時点で暗号解読できたもんね‥。鶴見中尉恐るべしだ。読者的には夏太郎が持ち帰った刺青人皮は偽物だと知っているので、たいして大混乱にはならなかったが、アシㇼパさん的にはもう大混乱でしょう。
しかし土方も甘いよな。鶴見を警戒してるのに、なぜ有古が持ち帰った刺青人皮が全部偽物だと言い切れるんだろう。それに土方自身も117話で「問屋の刺青偽物は偽物の可能性が高い」って言ってたよね。お年寄りだから忘れちゃったんだろうか。←
- 石川啄木は、次の殺人現場を突き止める。犯人は札幌をロンドンのホワイトチャペルに見立ててジャック・ザ・リッパーの事件をソックリ真似ていた。札幌で最後に殺人が行われる場所はサッポロビール工場。
- 土方勢&杉元勢は、オトリ役、合図役、仕留め役の三人一組となり、工場の周りに張り込むことにする。
- 門倉の情報によれば、犯人は横浜で娼婦を殺して捕まったマイケル・オストログ(偽名)という外国人死刑囚。ロンドンの事件は約20年前。ジャック・ザ・リッパーを当時三十代と仮定すると、現在五十代。マイケル・オストログの年齢もそれくらい。
犯人が札幌をホワイトチャペルに見立てて聖地を作り出そうとしていることにいち早く気づいた石川啄木。基本的に史実通りクズに描かれている石川啄木だが、有能さと宇佐美から逃げ切る精神力はむしろ美化されてるかも(笑)
そして連続娼婦殺人事件の犯人は、まさかのジャック・ザ・リッパー本人。外国人も刺青の囚人の中にいたとはねぇ。
ジャック・ザ・リッパーの熱狂的なファンの方が情けなさに拍車がかかりよかった気もするが、元祖の方も別に立派な人間じゃないし別にいっか。←
- 月島、鯉登、二階堂は菊田と合流。
- 宇佐美は、石川啄木が捨てた地図を手に入れ殺害現場に張り込んでいた。オトリ役として女装している門倉に道を訪ねるが、仕留め役の牛山に攻撃されてバトル開始。合図役のキラウシが花火を打ち上げ他のみんなに居場所を知らせる。
- 同時刻に、オトリ役の夏太郎の元にジャック・ザ・リッパーが迫っていた‥。
門倉を女性だと思って話しかけてる宇佐美、「精子が足りない」のくだり以外は好青年。
「足元暗いから気をつけて」
!?!?!
宇佐美にも人を気遣うという概念があったとは。
すぐに牛山がやってきてバトル開始。あの牛山に後ろから迫られて先制攻撃できるところ宇佐美ってやっぱ強いんだな。
そして上エ地の過去。上エ地は父親に期待されすぎたことが原因で歪んでしまったらしい。いくら我が子といえど、自分以外に期待するのはよくないよ。自分の都合でこの世に誕生させて自分の思い通りにならなかったら叱りつける。なかなかの毒親。上エ地は好きじゃないが、境遇には同情する。
刺青人皮獲得情報は前巻から変わりなし。グルメ情報もライスカレーとビールしか出てこなかった。
ということで、ゴールデンカムイ25巻は、24巻に引き続き宇佐美が大活躍の巻。次巻はジャック・ザ・リッパー、上エ地、杉元一派に土方勢に第七師団が大集結。これはかなりのカオス。