ゴールデンカムイ6巻ネタバレ感想。美を喰らう天才外科医・家永が登場。茨戸の土方と尾形は映画「用心棒」のオマージュ!?

ゴールデンカムイ6巻では、美を喰らう天才外科医、家永が登場。土方サイドは、映画「用心棒」さながらの戦いを繰り広げる‥。

ゴールデンカムイ6巻ネタバレ感想

第49話「道連れ」

主な出来事
  • キロランケ曰く、キロランケとのっぺらぼうはアムール川流域の少数民族で海を渡って北海道にやってきた。お互い家族を持つと2人は疎遠になった。のっぺらぼうがどういうつもりでアイヌの金塊を横取りしたのかは分からないが、杉元たちの取り分を除いて金塊はアイヌに返すべきだとキロランケは言う。
  • 刺青人皮集めよりのっぺらぼうに会いに行った方が手っ取り早いという訳で、農耕馬で網走に向かうことに。途中、山賊に襲われたがキロランケの手投弾で撃退。キロランケは日露戦争では工兵だったらしい。

忘れそうになるけど、キロランケは嫁と子どもおるんよなぁ(´·ω·`)

しかも1人はゆりかごで眠ってるくらい小さな赤ちゃん。嫁と子どもにとってキロランケの行動は少々酷な気もする。もちろん、子どもたちの未来を思ってキロランケは金塊争奪戦に参加しているので、一方的に責められないが。

そして道中で山賊に襲われることで、キロランケが恐ろしい男だということが判明。手投げ弾使いは味方になれば頼もしいが、敵になったら超厄介。杉元はキロランケを完全に信頼してはいないみたい。

第50話「春雷」

主な出来事
  • アシリパのコタンへ戻り谷垣に地図を書いてもらう杉元たち。網走への中間地点に旭川があり、旭川には第七師団の本部があるので注意が必要だと言われる。
  • 武器入手のために札幌に寄る杉元一同。武器屋で「札幌世界ホテル」をおすすめされ向かうことに。しかし、札幌世界ホテルの女将は女装した囚人でさらにそこには牛山も訪れていた。

コタンに染まる谷垣。尾形とバトルしていた谷垣もかっこよかったが、やっぱり谷垣にはこういう生活の方が合ってる。

だけど尾形と二階堂についての情報共有はしないのね。旭川は要注意だとか淀川中佐は鶴見中尉に逆らえないとかは教えてくれるのに、造反組のことは完全スルー。谷垣は無口な性格なので聞かれたことにしか答えられないようだ。笑

そして家永登場。ついに金カムにも超絶美女が登場したかと思いきや女装したジィさんでした。刺青お披露目の全裸シーンでは丁寧にあそこの影まで描かれてて‥‥「こんなに綺麗でも男なんだ」と思い知らされた。

第51話「殺人ホテルだよ全員集合!!」

主な出来事
  • 牛山は女装した囚人・家永に気づかず口説く。家永は「同物同治」を信じている医者で、若い患者の血液を輸血したり身体を移植して若さを保っていた。移植を繰り返し、今では美しい女性の姿になっている。
  • 家永は牛山の強い身体が欲しい。偶然やってきた白石と顔を合わせバトルにでもなったら大変だ。「札幌世界ホテル」は家永が複雑な作りに改築していた。家永は2人が鉢合わせになりそうな瞬間、レバーを引いて白石を地下室に送り込んだ。

ゴールデンカムイは史実を元にした盛大なファンタジー漫画だが、「同物同治」でジジィが美女になるのはファンタジーがすぎる。

若い肉体や美しい容姿は誰もが追い求めているけど、残念ながら21世紀になっても不可能。今からおよそ100年前の1907年に美容移植を叶えてるなんて、家永はガチの天才医師では!?

そんな家永は、美しくなるだけではなく、牛山の強い身体も欲しいらしい。かなり欲張りすぎw

第52話「無いものねだり」

主な出来事
  • 地下室に監禁された白石は、家永の実験体にされそうになる。しかし家永が本当に欲しい身体は牛山とアシリパ。
  • 杉元と牛山は初対面。2人は一瞬でお互いの強さを認めて意気投合。アシリパ、キロランケと4人で食事に出かけることになった。カレーライスを食べてビールを飲みご機嫌になる4人。
  • ホテルに帰ってきた一同。酔っ払った牛山は誤って地下室に落ちる。白石は牛山に助けを求めるが、牛山は理性を失っていた!?

牛山と杉元が初対面。牛山=紳士になったのはこの回から。ここまでの牛山は凶暴なオッサンというイメージしかなかった。前回(51話)での家永の口説き方も紳士感ゼロだし。笑

4人でカレーライスを食べた後は、サッポロビールで飲酒。アシリパさんが酔っ払うシーンは毎度ヒヤヒヤするが、未成年飲酒禁止法は1922年に施行されたので問題なし。10代前半の少女が度々酔っ払う漫画はゴールデンカムイくらいしかないだろう。

第53話「不敗の牛山」

主な出来事
  • アシリパの部屋に忍び込んだ家永は、眠っているアシリパの青い瞳を舐める。ひと目見た時から欲しかった。そんな家永に杉元がダイレクトキック。牛山が暴れ回ったおかげで地下室から脱出してきた白石がドアの外から、家永は「同物同治」を信じている囚人だと知らせる。
  • 牛山が我を忘れて壁を突き破ってやってきた。家永は杉元から逃げながら叫ぶ「こちらのお客様も刺青の囚人でございますよ!不敗の牛山様です」杉元が牛山を背負い投げ!?

当たり前のように同室。当たり前のように部屋につっかえ棒をしてアシリパさんを守る。杉元かっけぇ。

家永が改築を重ねた迷路ホテルのおかげで追いかけっこも見応えもアップ。単純な力技だけでは決着がつかないところが面白い。

家永は複雑な迷路を逃げ回りながら、杉元に牛山の存在を知らせる。そして杉元VS牛山戦に突入!53話ラストの背負い投げからの54話への入り方が素晴らしい。

第54話「ことづて」

主な出来事
  • 杉元に背負い投げられそうになった牛山は背負い投げ返し。しかしこれも決まらず揉み合う2人。地下室の落とし穴へ杉元が落ちてしまい決着はお預けに。牛山も正気を取り戻す。
  • 地下にはアルコールが漏れており先ほどからのドタバタで引火。ホテルは火事になってしまった。さらに白石がダイナマイトが入った荷物を地下室に落としてしまい爆発寸前!急いで抜け出す杉元一同。
  • 牛山は瓦礫の下敷きになっている家永を助ける。瀕死の家永は牛山に問いかける。鍛え続けている牛山なら完璧な若さと身体を追い求める自分の気持ちが分かるはずだと。「あなたの完璧はいつだった?」

全てのゴールデンカムイファンが杉元と牛山どちらが強いのか気になって仕方ないだろうが、決着をつけるならきっとどちらかが死ぬことになるだろう。今回、邪魔が入ったことで死人を出さずに済んで逆によかったかも。

火事からの手投げ弾を落としてホテル爆発。瓦礫の下敷きになった家永を助ける牛山‥‥これもう美女と野獣の絵図にしか見えない。普通にお似合い。

「若い頃は強くて美しかった 他人から奪ってまで最高の自分にしがみついたの あなたの完璧はいつだった?」

家永のこの言葉は全盛期を超えた人間すべてに刺さるよなぁ。でも全盛期を決める時点で諦めだからね。やなせたかしは54歳でアンパンマンを描き始めたし、タモリは30代で芸能界デビュー。自分次第で全盛期は更新できると思う。家永のこの問いに対する307話での牛山のアンサーはつまりそういうこと。

第55話「鰊七十郎」

主な出来事
  • 翌日、白石は牛山に辺見和雄の刺青の複製を渡す。そこには療養中の家永もいて、家永から刺青人皮についての情報を聞く。囚人は日高にいる。白石は早速、杉元達に寄り道を提案。
  • 一方、土方と永倉は茨戸で日泥一家と馬吉の争いに日泥一家の用心棒として参加していた。そして尾形も茨戸に着く。

牛山とこっそり会って、複製渡したり、情報もらったりする白石ヒヤヒヤする〜。牛山がホテルに泊まってたのも白石と待ち合わせしてたからだし、また誰かと鉢合わせないかヒヤヒヤもんよ‥。

そして話は土方サイドへ移り茨戸編へ。

土方の「泣き喚くのは覚悟がなかった証拠だ 次の喧嘩は野良猫相手でも命を掛けて挑むことだな」というセリフは、二瓶の「この二瓶鉄造が熊を狩るときは殺される覚悟で勝負している」と相通ずるものがあるね。ゴールデンカムイのイケオジたちの肝の座り具合ハンパない。

55話〜59話はおそらく黒澤明監督の映画『用心棒』のオマージュ。かっこいいジィさんがたくさん出てくるし、野田カムイのセンスは渋くてサイコー。

第56話「松前藩」

主な出来事
  • 日泥一家は、ニシン場と賭場を仕切っている親子。馬吉はかつて日泥の親分の一番弟子だったが、親分は自分の息子に賭場を譲った。怒った馬吉は街にもう1つ賭場を作ってしまった。それ以降、日泥一家と馬吉の小競り合いが続いている。しかし最近になって馬吉に警察署長が肩入れしてきた。狙いは賭場の客が借金のカタに出してきた刺青人皮だった。
  • 尾形は馬吉側に着くことにした。(とは言っても、暴力と銃の腕で警察署長と馬吉を従わせているので上下関係は尾形が上)
  • 親分の弱みである身重の妾・千代子は、実は親分ではなく息子・新平の子どもを孕っていた。そして日泥の真のボスは、親分ではなくおっ母。さすがのおっ母も孫の命のためなら刺青人皮を持ってくるだろう。土方達はそれを利用し、妾の護衛を殺害。全て馬吉の仕業にして小競り合いを終わらせ報酬として刺青人皮をいただくことにした。

日泥の親分サイテーすぎん?

仕事は嫁(おっ母)の方ができるのに、自分は外に妾作って孕ませて、弟子の馬吉を裏切って息子に賭場を譲るって‥‥いいところが見つからねぇ。

というか、日泥一家全体がクソ。おっ母は托卵女子で新平は他所の男の子ども。新平は親父の妾を寝取って孕ませる‥。ドロドロすぎてやばい。誰1人にも同情できん。

馬吉はいけ好かないやつだが、怒る理由はまぁ分かるんよな。日泥に尽くしてきたのに、使えない新平が跡取りになったらそりゃあムカつきますわ。

一応、用心棒の体で日泥一家に近づく土方たちとは違って、初っ端から暴力で馬吉一味を従わせる尾形がおもろい。

第57話「水泡」

主な出来事
  • 尾形は馬吉達に日泥の妾の家へ案内させる。すると既に護衛は何者かに殺されていた。尾形は銃弾から犯人を特定。使われた銃はウィンチェスターかピースメーカー。土方が持っていた銃と一致する。
  • 新平は元々争い事が嫌いなので土方達に協力的だった。計画はシンプル。人質・千代子に変装した永倉が刺青人皮を奪って逃げるというもの。しかし、事態を察知した尾形が永倉を狙撃。刺青人皮の奪い合いが始まる。

新平は土方たちが刺青人皮を手に入れた後は、馬吉に賭場を譲り、自分は千代子と街を出るつもりらしい。日泥一家では1番まともだが、最初から馬吉に賭場を譲ってやればよかったのにとも思う。59話で尾形に言われたように「意気地がない」感は拭えない。

こうして日泥一家VS馬吉一味の戦いが始まったが、実質、土方一味VS尾形。火の見やぐらの上の狙撃手・尾形をどう落とすかの戦いになる‥。

第58話「茨戸の烏合」

主な出来事
  • 尾形は自刃した第七師団長の花沢中将が妾に生ませた子ども。鶴見ですら尾形の腹の底は読めないと言う。
  • 土方は刺青人皮を取り返そうとする日泥一家をやぐらから射撃。馬吉や警察署長に奪うように指示するが日泥一家も黙っちゃいない。土方は民家の中を通って前進し尾形との距離を詰め、馬吉一味を撃退していく。尾形はいつの間にか包囲されやぐらから落とされてしまった。

冒頭で鶴見中尉が尾形について語るが、どの口で言ってんだが‥。58話時点では、尾形の設定は出来上がっていなかったんだろうか。

民家の中を通って前進する土方はカッコ良すぎた。溢れ出す幕末感。

そんで亀蔵と夏太郎もここで登場。土方に手鏡を差し出す夏太郎‥‥このタイミングで手鏡出せるってことは、彼も鯉登くんのように手鏡を持ち歩くタイプなのかも。笑

それにしても即席チームをまとめ上げる土方のリーダー力よ。尾形は敵に回すと厄介な優秀な兵士だが一匹狼タイプ。馬吉一味をまとめるのは難しかったか。日泥のおっ母の思惑に気づいてわざとやぐらから落ちた感はあったが、どちらにしてもこの戦いは土方の勝ちかと。尾形は試合に負けて勝負に勝ったって感じかな。

第59話「雪原の用心棒」

主な出来事
  • 永倉覚醒。馬吉一味5人を1人で倒す。馬吉の一味は逃げていき喧嘩は終わった。
  • 日泥の番屋が火事。走っていくおっ母。金目のものと刺青人皮を持ち出すと言い出した。実は刺青人皮は偽物だったのだ。全てがバレて日泥一家は言い争いに。おっ母が本物の刺青人皮を出した後、日泥親分がおっ母を殺害。言い争いになる父息子。親分が銃を出した瞬間、親分が射殺された。屋敷には尾形が隠れていて刺青人皮を横取り。
  • その後、尾形は土方に刺青人皮を差し出し用心棒はいらないかと打診。こうして尾形と土方は手を組むことになった。

前半はしっかりと永倉の見せ場もあり、日泥対馬吉の戦いはおしまい。と、思いきや番屋が火事に。おっ母が人質と引き換えに差し出した刺青人皮は偽物だということが判明!

なぜ、土方はおっ母が本物の刺青人皮を持ってくると思ったの!?!?

このババア絶対に自分の子どもしか可愛がらないタイプよ。嫁が産んだ子どもを可愛がるタイプの姑に見えないもん。土方ともあろう人がこんなことも見抜けないのは意外。

尾形が新平を殺さないのも意外だった。新平は刺青人皮に興味がない一般人。尾形は無駄な殺生はしないタイプみたい。こないだもフチとオソマを巻き込まないためにその場で谷垣を殺さず返り討ちにあったもんね‥。

そんなこんなで、茨戸の用心棒編は終わり、土方と尾形は手を組むことに。さすがの尾形でも三大勢力に1人で挑むには分が悪い。これは賢い選択かと。

6巻終了時点での刺青人皮 獲得情報

枚数詳細
杉元一派5枚白石由竹、後藤竹千代、笠原勘次郎、二瓶鉄造、辺見和雄
土方一派6枚土方歳三、牛山辰馬、白石由竹、家永カノ、宝井哲夫、辺見複製
第七師団1枚津山陸男

6巻では、杉元一派→変動なし土方一派→プラス3第七師団→変動なし。という結果になった。

6巻から登場する囚人・家永は牛山が保護。土方一派にプラス1枚。そして土方は尾形とも手を組むことに。尾形が日泥一家から手に入れた宝井哲夫(ファンブックで名前が明らかになった)でプラス1枚。そして複製でさらにプラス1枚。

ゴールデンカムイ6巻 グルメ一覧

話数料理名詳細
第52話エゾシカ肉のライスカレー牛山に奢ってもらったライスカレー
第56話たくあんのお茶漬けたくあんを細かく刻んだお茶漬け
第56話松前漬けカズノコ、細切りした昆布、スルメイカを醤油で漬けたもの。

6巻はグルメシーンが少なめの上にアイヌご飯は無し。珍しい食材もエゾシカくらいで実際に作る難易度も低め。ゴールデンカムイ飯を作りたいオタクは6巻から試してみるのがおすすめかも。

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