アニメAIの遺電子5話ネタバレ感想レビュー。電脳の調律で記憶や性格が変わる!?トラウマは消えるが無個性爆誕。瀬戸登場!

「AIの遺電子」5話を見たのでレビューする。

5話は、不眠症に悩む訳ありの男と学校に馴染めずピアノを弾いてばかりの子供のヒューマノイドの、電脳の調律にまつわる2つのエピソードが描かれた。

眠田ダハ
眠田ダハ

今回も深いテーマで考えさせられた。


最新話レビューAIの遺電子10話ネタバレ感想レビュー。近未来でもスピリチュアルブーム到来。責任能力を問われるあたおか犯罪者。

アニメ「AIの遺電子」5話

放送日2023年8月4日(深夜)
最速配信 U-NEXT
原作 山田胡瓜
アニメーション制作 マッドハウス
OPAile The Shota「No Frontier」
EDGReeeeN「勿忘草」
ゲストCV瀬戸-田丸篤志、ユウタ-中臣真菜、ユウタの母-長尾歩、松村-赤城進、松村の妻-平田絵里子、松村の娘-篠原侑、ノドカ-天海由梨奈


アニメ「AIの遺電子」5話あらすじ

ヒューマノイドは人間とは異なり、電脳を書き換えることで様々な精神治療ができる。生きづらさを抱える患者に、そうした「調律」はどこまで許されるのだろう。睡眠に悩むワケありの男と、学校に馴染めずピアノを弾いてばかりの子供。2人の患者が須堂の心を揺さぶる。

ネタバレ、要約

★不眠症の松村

不眠症で悩むヒューマノイドの松村は、毎月【おじさんの慈善団体】へ振り込みをしていた。

須堂は、松村が6年前に違法の記憶改ざんを受けていることを知り、蛇の道は蛇で大学時代の友人・瀬戸を訪ねる。

やはり松村を治療したのは瀬戸で、記憶を消す前の松村はアルコール依存症と金遣いの荒さに悩んでいた

そんな松村に瀬戸は、電脳を固定した状態で自分史を振り返らせ、過去の記憶を操作し書き換えた。

「泣いてるだけでは何も変わらない。怒るべきところではきちんと怒るべきだ」
「怒るべき?」
「乱暴だった親も君をいじめていた奴も最後には君に謝った。君が勇気を出して怒ったからだよ」
「でも、俺 学校にはやっぱり行かなかった」
「それもおじさんのアドバイスだったのさ。大切なことはみんなおじさんが教えてくれた」

こうして瀬戸は都合のいい“おじさん”を作り出して村松の記憶を作り変えた。

須堂は瀬戸から松村のデータをもらい、村松の副作用を抑える治療を施した。

★学校に馴染めないピアノ少年・ユウタ

学校に馴染めないユウタは、ピアノを弾いてばかりの子ども。

ユウタの母親は、ユウタの性格に悩み、須堂の診療所へ連れていく。

色々と検査したあと須堂はユウタの母親に、ヒューマノイドは調律を弄れば情緒を安定させることができると治療方法を提案。

人のメンタルケアは投薬や生活習慣の改善に時間を要するが、ヒューマノイドの場合、情緒のメカニズムを微調整するだけで人より簡単で安全に治療ができるのだ。

ユウタの母親は悩んだ末、ユウタに治療を受けさせることにする。

治療後、ユウタは穏やかな性格になり、クラスメイトとも仲良くできるようになった。しかし情緒が安定したユウタのピアノの音色は変わってしまった。


アニメ「AIの遺電子」5話 感想、レビュー

5話は、ヒューマノイドの電脳の調律にまつわる2作品。過去の記憶を改善した不眠症の松村と学校に馴染めないピアノ少年・ユウタの治療についての話だった。

今回も考えさせられる話だったが、個人的に前編と後編では全く違った感想を抱いた。それぞれレビューしていく。

過去の記憶を改善した不眠症の松村

不眠症で須堂を訪ねた村松は、数年前に違法な方法で記憶の改善を行なっていた。

違法な記憶の改善というのが、須堂の大学時代の友人・瀬戸が行なった記憶の操作。

瀬戸は、患者に人生史を振り返らせ、ターニングポイントで【おじさん】を登場させて記憶を作り変える。

見た感じ村松は毒親育ちで学校ではいじめられていた模様。嫌な記憶は操作され彼らからは謝罪されたことになっている。

【学校に行ってない】などの記録上どうしようもないことは全て【おじさんのアドバイス】でなんとかしてトラウマを払拭したキレイな村松の完成!

これは画期的だと思った。度合いによるが、犯罪級の災難に巻き込まれた時のトラウマを消されるのはイイ!PTSDに悩む犯罪被害者たちも救われそう。

松村の場合も毒親持ちでイジメ被害者。子ども同士のトラブルとイジメは線引きが難しいが、アルコール中毒の原因になるほどのイジメを受けていたなら記憶操作した方が楽かと。

人類にも早く記憶操作機能作ってくれ。PTSDに苦しむ犯罪被害者を救えるはず。

学校に馴染めないピアノ少年・ユウタ

一方、ユウタの場合は情緒のメカニズムの微調整なんてしなくてよかった。

余計なことしたせいで無個性なガキが爆誕!

前編の村松は大人でアル中に苦しんでいたので必要だったが、まだ小学生の段階で性格は弄らなくてよし。

ユウタにはピアノという打ち込めるものがあったんだから、そっち方面を伸ばしてやればよかったのにね。

というか、これは母親が悪い。どう見ても毒親。ユウタのピアノ演奏の邪魔をしておきながら「お母さん、いつも言ってるよね?切り替えなきゃ」はヤバい。

子どもが本気で打ち込んでることへの邪魔はマジでやめてあげて。ゲームやアニメならまだしも(もはやこの考えも時代遅れだが)、ピアノなんてお洒落な趣味は好きなだけやらせてあげたらいいのに。

学校の件はほぼユウタが悪かったが、クラスメイトたちもウザかった。

「いつも一人だから話しかけてあげた」とかキツすぎるし、ノドカの友達も男子グループも叩きやすい相手を叩いて正義感に浸ってる感じあるな・・・。これはヒューマノイドとか関係なしに現代の学校でも起こっている問題だと思う。

現実社会ではユウタみたいな児童の人格を変えるなんて不可能なので、親とクラスメイトたちに理解を深めてもらうしかない。ユウタが単体で暴れ出すならクラスメイトには酷だが、話しかけなければ大人しく音楽聴いてるならほっといてやってほしい。まぁ今回の戦犯はノドカでしたね。

ユウタのピアノは感情をうまくコントロールできない不甲斐なさや情緒の不安定さが奏でる唯一無二のメロディー。無個性なガキには奏でることができない音色だったのだよ。

芸術家には繊細な人が多い。ベートーベンもバッハも怒りっぽかったようなのでユウタにはガチで音楽の才能があった可能性が・・。やはり私にはユウタの情緒のメカニズムの微調整は将来の音楽家を個性のない平凡なガキにしてしまったとしか思えない。

ということで「AIの遺電子」5話も色々と考えさせられた。

私も消したい記憶がいくつかあるのでヒューマノイド化希望(۳˚Д˚)۳


アニメ「AIの遺電子」6話 あらすじ

今やAIは、驚くべき学習速度で人間をあっという間に追い抜くことが珍しくない。伝統工芸の技を記録するため、山の鍛冶屋に弟子入りしたロボット・覚える君と、人とのコミュニケーションを学ぶために小学校に入学したロボット・パーマ君。彼らの目覚ましい成長が、人の心にもたらすものとは。

https://ai-no-idenshi.com/story/06/
AIの遺電子 感想一覧

アニメ『AIの遺電子』1話ネタバレ感想レビュー。AI版ブラックジャック。近未来作品だが漂う平成初期感。テセウスの船問題
アニメ「AIの遺電子」2話ネタバレ感想。ヒューマノイドの存在意義がよく分からないがジュンとマサの友情に涙。AIにも多様性
アニメ「AIの遺電子」3話ネタバレ感想。CV釘宮理恵のくまロボットには誰でも感情移入する。ポッポとユキちゃんの再会に涙。
アニメAIの遺電子4話ネタバレ感想レビュー。賢者スイッチはリアルでも実現希望。恋愛VRゲームはやりすぎ禁物。
アニメAIの遺電子5話ネタバレ感想レビュー。電脳の調律で記憶や性格が変わる!?トラウマは消えるが無個性爆誕。瀬戸登場!
AIの遺電子6話ネタバレ感想。ケアロボット・パーマ君とクラスメイトささやんの友情に感動。
AIの遺電子7話ネタバレ感想レビュー。ヒューマノイドにもDV爺さんにも人権はある!クレーマー対策の外部サービスは欲しい
アニメAIの遺電子8話ネタバレ感想。ヒューマノイドにも同性愛者はいる。リサのサバちゃんへの友愛告白は酷。
AIの遺電子第9話「正しい社会」ネタバレ感想。ポリコレモンペ学校の闇。近未来でもクレーマーは健在。唐突の花江夏樹に驚く。
AIの遺電子10話ネタバレ感想レビュー。近未来でもスピリチュアルブーム到来。責任能力を問われるあたおか犯罪者。