天下の週刊少年ジャンプとMAPPAさんがタックを組み、プロモーションと主題歌に金をふんだんに使った今期一の大作アニメ『チェンソーマン』1話を見た感想を書く。
放送日 | 2022年10月12日 |
配信サブスク | Amazon Prime Video(翌日以降はNetflixなどでも) |
原作 | 藤本タツキ |
アニメーション制作 | MAPPA |
監督 | 中山竜 |
脚本 | 瀬古浩司 |
OP | 米津玄師「KICK BACK」 |
ED | Vaundy「CHAINSAW BLOOD」 |

EDは全12話全て異なるらしい。毎話EDが違うって‥すげぇ金かかってる。
デビルハンターとして暮らす少年デンジ。
親が遺した借金返済のため、『チェンソーの悪魔』ポチタと共にヤクザから受けた依頼をこなしながら貧乏な生活を送っていた。
ある日、ヤクザに呼び出されたデンジは裏切りに遭い、殺されてしまう。
薄れる意識の中、デンジに語り掛けるものが居た。
https://chainsawman.dog/
※以下、ネタバレ含みます。まだアニメを見てない人は要注意。
私を含めるサブカルクソ野郎に大人気のチェンソーマンがついにアニメ化。アニメ化が決定してからワクワクしながら待っていたけど、なかなかのクオリティのアニメだった。金使いすぎだし気合い入れすぎ。やはり集英社さんは鬼滅のメガヒットから金をかけてハイクオリティアニメを作れば更に儲かると学習したらしい。
初回はまるまる1話を使って原作の1話部分を放送。原作でもパワーちゃんが出てくるあたりまではつまらなかったんで(個人の意見です)内容については特に言うことはないのだが、原作との相違点や戦闘シーンについては若干ガッカリ。そこら辺も含めてレビューしていくので絶賛感想だけが読みたい人はバックプリーズ。
アニメ前半とオープニングは大変すばらしい作画だったが、戦闘シーンどした?
ポチタと契約してやっとこさチェンソーマンのバトルが見れると思ったのに‥‥原作では躍動感溢れるシーンがショボい構図に変更され迫力のないバトルシーンに‥。
あそこはチェンソーマンに群がるゾンビをテンポよく倒すのが爽快感なんよ。原作1巻の46P〜49Pまでを読むとアニメとの違いがよく分かる。これは間違いなく改悪っす。前半の素晴らしい作画から一気にクオリティが落ちたように感じた。
でもなぁ‥ゾンビって歩くのゆっくりだもんな。アニメにしたらテンポが悪くなるのはリアルっちゃリアルかもw
ポチタとの契約後のデンジのセリフが改悪されたのは残念だった。
「ポチタがいりゃあそれでよかったのにもっといい生活を夢に見たんだ」
↓
「ポチタがいる幸せじゃ満足できなくてもっといい生活を夢にみたんだ」
「俺たちの邪魔ァすんなら死ね」→「邪魔ァすんなら死ね」
と、原作ではポチタへの愛情が深く感じられるセリフが改悪されている。
例え意味合いが同じでも「ポチタがいりゃあそれでよかったのに」と「ポチタがいる幸せじゃ満足できなくて」は愛情の深さが全く違うんよ‥‥。
「邪魔ァすんなら〜」の方に至っては“俺たち”の部分をカットでポチタの存在は完全無視。たった4文字のセリフをなぜカットする必要があるのだろうか?これはもうアニメスッタフがポチタに恨みがあるとしか思えない。スッタフはポチタのアンチか何かですか?
しかしまだ1話。2話以降でセリフ改変に意図があったと分かる可能性もあるし、改悪を挽回するほどの何かが起こる可能性もある。アニメ自体のクオリティが高いことは間違いないので、伸び代に期待。
人気マンガがアニメ化する際、どうしても避けて通れないのが、声の解釈違い。
漫画を読んでいる時の脳内再生は人それぞれなので、どんな声優さんが演じても一定の批判はあるかと思うが、デンジはイメージ云々の前に棒読みすぎんか?
戸谷菊之介さん‥‥知らないお名前だったんでウィキペディアを見てみたけどどうやら新人さんのようだ。出演暦が数えるほどしかない。OPやEDにはふんだんに金を使っているのに主人公に新人声優とはどういうこと?プロモーションにはあんだけ金使っといてそこはケチるんかい。
タツキ先生の希望だったのかもしれないしテキトーに決めてるとまでは思わないが、これじゃあ批判が出るのは致し方ないかと。
しかし先ほども言ったが、声の解釈は人それぞれ。中には戸谷菊之介さんがデンジにピッタリだと言う人もいるだろう。戸谷さんには批判は気にせず自分らしく演じてほしい。昔は坂田銀時の声に違和感しかなかったけど、今じゃあ杉田智和以外考えられないもんなぁ。きっとデンジの声にもそのうち慣れるだろう。
マキマの声は、PVを見た時は微妙だと思っていたけど、本編はとてもよかった。楠木ともりさんも若い声優さんだが、キャリアを積んでおられるので安心して見れそう。タイバニのラーラ・チャイコスカヤと同じ人とはとても思えん。
その他のキャラはまだ本編に出てきてないので分からないが、PV映像を見た限り岸辺以外そんなに解釈違いはなかった。岸辺のツダケンはイケボすぎてちょっとな‥。津田さんこそキャリアがしっかりしてるんで心配はないと思うけど。
推しのパワーちゃんボイスは完全に解釈一致。ファイルーズあいちゃんの透明感ある声質もピッタリだし力強い演技も合ってる。早く本編でも見たい。
悪かった部分を先に挙げたが、よかった点もちゃんとあった。
まずは、作画の素晴らしさ。バトルシーンの作画にはガッカリしたのだが、日常パートの作画は神がかっていた。
チェンソーマンはタツキ先生が洋画好きと言うこともあり、原作でもカット割や構図がお洒落。そこら辺を気に入ってチェンソーマンを読んでいるサブカルクソ野郎ファンたちも多いと思う。そういった作品の雰囲気が崩されることなく尚且つお洒落神作画でアニメ化してくれたのは◎
BGMが抑えめなところも雰囲気が出ていてよかった。
あとは米津玄師のオープニングかな(°▽°)
OP『KICK BACK』には数々の洋画のパロディが隠されている。
『ノーカントリー』『パルプ・フィクション』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ファイトクラブ』『ビッグ・リボウスキ』などなど。Twitterや個人サイトなどでまとめている人がたくさんいるので調べてみてね!
ということで、アニメ『チェンソーマン』よかった点と残念だった点をまとめると
- 作画が神
- BGMが抑えめでお洒落
- OP米津玄師『KICK BACK』の洋画パロがかっこいい
- バトルシーンがショボい
- セリフが改悪されていた
- 声優の解釈違い
こんな感じだった。
事前のプロモーションで期待値大だったこともありセリフ改悪と戦闘シーンのショボさには驚いたが、一昔前のジャンプアニメと比べたら最上級であることは間違いない。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』『魔人探偵脳噛ネウロ』にならないだけいいじゃん。
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